『民主制の下での社会主義的変革』 目次
まえがき
第Ⅰ部 社会主義への理論的探究
社会主義社会をどのように構想し実現するか
1 未来社会の構想について
2 新たな社会主義経済像
3 生産手段の社会的所有
4 労働者協同組合、労働者自主管理企業、アソシエーション型社会
5 分権的、協議的、下からの計画経済
6 社会主義における分配原則
7 社会主義の下での市場経済
8 労働からの解放、労働の解放
9 生産力の発展について
10 社会主義の下における政治制度
11 資本主義から社会主義への移行
社会主義的変革の可能性と困難性
1 「ルールある資本主義」ではなく「社会主義」を
2 市場と計画──下からの分権的協議経済的計画化
3 社会主義的変革の可能性と困難性
A 漸進的改革
B 社会主義政党の役割1
C 大企業・大資本の民主的・社会主義的統制
D 非営利・協同セクターの形成・拡大
ベーシックインカムと資本主義、社会主義
1 ベーシックインカムとは
ベーシックインカム論が注目される背景
2 ベーシックインカムの意義と限界
BIの意義、利点
BIの限界
3 資本主義にとってのベーシックインカム
労働力商品化を脅かす完全BI
完全BIが実現すれば、資本主義は自動的に崩壊するか?
新自由主義とも親和的な部分的BI
労働の人間化や3K仕事などの改善にはプラス
4 社会主義とベーシックインカム
BIのみでは、搾取や格差自体をなくすことはできない
形式的平等と実質的平等
労働に応じた分配、必要に応じた分配
BIと労働の在り方
5 BI要求運動を資本主義変革のためにいかに活用するか
生存権保障、社会保障拡充のための運動として
労働力商品化廃絶につなげるための闘いとして
〈生活カード制〉の意義と懸念
1〈生活カード制〉の意義
2〈生活カード制〉の問題点、課題
〔再録に当たっての補足〕
モンドラゴン協同組合の経験
1 なぜモンドラゴン協同組合か
2 モンドラゴンの歴史と実態
スペイン内戦とアリスメンディアリエタ神父
スペイン最大手の家電メーカー「ファゴール」
労働者協同組合でもある「エロスキ生協」
労働人民金庫8
保育園から大学までの教育協同組合
3 モンドラゴンをどう評価するか
モンドラゴン基本原則
左右からの批判
4 岐路に立つモンドラゴン
我々にとってのモンドラゴンの意味
岐路に立つモンドラゴン協同組合企業グループ
──ファゴール家電の倒産に直面して
1 ファゴール家電の倒産の衝撃
2 ファゴール家電協同組合の位置
3 倒産の協同組合員と非正規労働者への対応の違い
4 ファゴール家電の倒産の原因
5 モンドラゴンや労働者協同組合を考える意味
マルクス主義と民族理論・民族政策
1 「労働者は祖国を持たない」
2 マルクス、エンゲルスの「歴史なき民族」論
3 カウツキーの民族理論
4 民族自決権を否定したローザ・ルクセンブルグ
5 民族自決権を支持したレーニン
6 ロシア赤軍によるポーランド進攻(一九二〇年)
7 ユダヤ人ブントに対するレーニンの批判
8 スターリンによる大ロシア主義的政策と「グルジア問題」
9 レーニン「最後の闘争」
10 トロツキーの「ヨーロッパ合衆国」構想
11 オーストロ・マルクス主義の強調した「文化的自治」
12 民族・植民地問題をめぐるレーニン・ロイ論争
13 「台湾独立」に言及した時期もある毛沢東
14 従属論・新従属論
結びにかえて
第Ⅱ部 民主的選挙制度を求めて
民意を忠実に反映する選挙制度を!
──完全比例代表制と大・中選挙区比例代表併用制
議会制民主主義の基本である民意を忠実に反映する選挙制度
民意をゆがめる小選挙区制
民意を最も正確に反映する比例代表制
地域と個人を重視した小選挙区比例代表併用制
衆議院と参議院の望ましい選挙制度
上田哲の小選挙区制違憲裁判闘争
小選挙区制違憲訴訟の東京高裁への提訴
小選挙区比例代表並立制を「希代の悪法」とする論拠
小選挙区制違憲訴訟・東京高裁判決の問題点
最高裁判所での闘い
小選挙区制の是非の判断を避けた最高裁
国民投票法裁判
むすび
あとがき |